クールなサイボーグ部長の素顔
ドロッドロに溶かされて、その愛撫に溺れて軽く果てた頃。
私の膝を抱え上げて、グッと押し入ってきた。
果てたばかりの身体に貫かれた衝撃で、また果てそうになる、私の背は弓のようにしなった。

「あん…」

「千波、好きだ。愛してる」

そう囁くと、キスの雨を降らせながらベッドを軋ませて穿たれる。
肌のぶつかる音と、トロトロと溢れる水音と荒くなる息遣いが部屋に広がっていく。
もう、力の入らない私はそのまま快楽の海に溺れていく。

もう、互いに何度果てたか分からない位に繋がり続けて
私が意識を失くす頃には、空が白み始めていた。

「いくらなんでも、がっつきすぎでしょ」

声になったか分からない。
そんな私の文句は課長に届いたのか分からないけれど。
彼が私を抱きしめたのを最後に私は意識を手放したのだった。
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