クールなサイボーグ部長の素顔
その、ショックのままでもやるべき事を片付け、定時まで仕事をすると私は急いで職場を出た。

頭が働かないのがわかる。
こんな状態で話せない。
会えない。
そう感じた私は逃げる様に急いで職場を出た。
しかし、今日あたり家にいると彼の方が来そうな気がして。

私は考えて美咲に連絡をした。

「今日、泊まりに行ってもいい？」
「珍しい。良いわよ！美味しいお酒買って来て！」
「了解」

そうやり取りすると私は急ぎ足で自宅に戻り、週末は帰らない位の準備をして戸締まりをすると美咲の家に向かった。
美咲の家は私の最寄り駅から一個会社寄りである。
定期で戻って、駅前で美咲の好きなスパークリングワインと摘めるものを買って向かった。

「ピンポーン」

オートロックを部屋番号を押して鳴らすと

「来たわね、上がってきて」

そう言われるとオートロックが開くので中に入った。
マンションの五階の角部屋が美咲の家だ。
エレベーターに乗って上がって部屋のインターホンを鳴らす。

「いらっしゃい。すごい顔してるわよ？何があったの？」

会うなり驚いた顔をして、私を部屋に入れてくれた美咲にやっと一息つけた私。
そうして今日見たこと、私の事を話した。

すると、飲んでたはずの美咲は一気に酔いが覚めたようで、驚き顔のまま止まってしまった。

「ちょっと、千波。それは逃げずに話さなきゃダメよ！」

慌てながら言い出す美咲。
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