クールなサイボーグ部長の素顔
あっけらかんと言う美咲に、私も笑って返事をした

「そりゃ、そうだよね。なってみても分からないことだらけだもん。とりあえず今日だけでいいから避難させててね?」

そうお願いすると、美咲はにこやかに

「そうね、こうしてゆっくり話す機会も減りそうだから、今夜は泊まらせてあげるわ」

そうして、久しぶりに二人で食べたり飲んだりしつつ、ゆっくり過ごしていた。

スマホの電源を切ったのをうっかり忘れたままに。

そのせいで、連絡がつかないまま一夜が明けて。
そのまま次の騒動に突入するのを、この時の私たちはまだまだ知らずに楽しんでいたのだった。
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