クールなサイボーグ部長の素顔
「しょんなこと言うけりょ、課長らって素直な甘え上手にゃ可愛い子がしゅきに決まってるんら!私の事にゃんかしゅきじゃないくしぇに!甘やかしも抱きも出来にゃいれしょう?気休めにゃんていららいの!」

もう、限界突破していた私はどうにもならなかった。

「はぁ…」

ため息を聞くとさらに、私の中の何かが溢れて止められなくなる。

「ほりゃ、こんな面倒にゃ女らって思ってりゅ!もう私は一生彼氏にゃんて、いらにゃい!独りで生きてくもん!」

ぐすぐす、涙と鼻水でえらいことになってる私は近くにあったティッシュをワサッと取って涙を拭いて、鼻をかんだ。
そこら辺まだしっかりしたかった模様。

「もう少し、しっかりした時にするつもりだったが。分からせるのには話すより身体に効かせた方が有効そうだな。お前が俺の理性を崩したんだからな?独りになんてさせるか。やっとお前がフリーになって俺のターンが来たんだ。絶対逃がさないからな?」

そう言うと、顎を掴まれて、噛みつくようなキスをされる。

最初こそ噛みつくような感じで来たくせに、そのキスはどんどん優しく甘く淫らになっていく。

「ふぁっ」

角度を変える度に漏れてく息が、どんどん甘くなってく。
元々ドロドロだった思考はもはやストップして私は課長からのキスにすっかり溺れてしまい、身体には力が入らず気づけば抱きとめられて支えられていた。
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