初恋の物語
(明石創太)
楓と付き合い始めて三ヶ月、朝は電車で待ち合わせて学校へ通い、(とは言っても元々同じ電車には乗っていたけど)週末は二人で出かけた。
そういえば翼も絵見と付き合っているらしい。
それも珍しく続いているとか。
とにかく、楽しい毎日だった。
「俺先に帰るぞ。補習がんばれよ翼」
翼は赤点の補習があったので俺は先に教室を出た。
「裏切り者!終わるまで待ってくれたっていいだろ」
翼がなにか言ったみたいだが今日も帰ったら楓と電話をする約束をしていたので俺は構わず帰った。
帰りは楓の方が早く学校が終わるので一緒にかえることはない。
いつものように駅に向かった。
ホームに着くとちょうど電車が来たので乗り込もうとすると電車の中に楓がいた、知らない男と一緒に。
スーツを着たその男は見た感じ二十代前半、背が高く綺麗にセットされた短髪、そしてイケメンだった。
俺は電車に乗るのをやめてとっさに隠れた。
会話に夢中で俺には気づいてない様子だった。
電車が過ぎたあとあの男が誰なのか一生懸命考えた。
楓は一人っ子だと言っていたので兄妹ではない。
だけどあの様子だと友達や先輩とも違うと思う。
なぜなら、楓があんな風に笑って喋っているところを俺は初めて見からだ。
家に帰りながらあれが見間違いであってほしいと何度もねがったが楓が知らない男と楽しく笑っている光景を忘れることはできなかった。
そういえば翼も絵見と付き合っているらしい。
それも珍しく続いているとか。
とにかく、楽しい毎日だった。
「俺先に帰るぞ。補習がんばれよ翼」
翼は赤点の補習があったので俺は先に教室を出た。
「裏切り者!終わるまで待ってくれたっていいだろ」
翼がなにか言ったみたいだが今日も帰ったら楓と電話をする約束をしていたので俺は構わず帰った。
帰りは楓の方が早く学校が終わるので一緒にかえることはない。
いつものように駅に向かった。
ホームに着くとちょうど電車が来たので乗り込もうとすると電車の中に楓がいた、知らない男と一緒に。
スーツを着たその男は見た感じ二十代前半、背が高く綺麗にセットされた短髪、そしてイケメンだった。
俺は電車に乗るのをやめてとっさに隠れた。
会話に夢中で俺には気づいてない様子だった。
電車が過ぎたあとあの男が誰なのか一生懸命考えた。
楓は一人っ子だと言っていたので兄妹ではない。
だけどあの様子だと友達や先輩とも違うと思う。
なぜなら、楓があんな風に笑って喋っているところを俺は初めて見からだ。
家に帰りながらあれが見間違いであってほしいと何度もねがったが楓が知らない男と楽しく笑っている光景を忘れることはできなかった。