ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
「ねえ、君可愛いね。


俺、2年の早見 透(ハヤミ トオル)。


これ、あげる。



きっと君に似合うよ」



突然、割り込む声に振り向くといかにもプレイボーイな男が目の前にいた。


そんな、彼は椎名の長い髪にピンクのリボン型のヘアピンを着けた。



「あっ、やっぱり似合うよ。


可愛いね」




「「「きゃーー、早見先輩が!!」」」



これはかなりモテる奴。


ついでに遊び人か?



こんな奴に本気になる奴ーーいねーし。


不意に、振り向くと椎名の顔が赤い。


まさか。


嫌な予感がした。


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