ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
「赤ちゃんいるんだね、透……私産みたい」



透と、家への帰り道。


「当たり前。


二人で育てて行こう」



手を繋いで歩いた。



急な上り坂も、君となら辛くない。



私が少し大人びた18歳の冬だった。



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