ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
幾つ苦痛と戦えば、安らぎ来るかな?


透と、歩といる世界はずっと広がってる。


「透…………私は、透と居て幸せでした。」

「椎名、歩夢によろしく伝えてな。


大丈夫、歩はーー俺がいる。


遠く離れても母親は、ちゃんといるから」




きゃっきゃっ、と笑う小さな君。



「ありがとう、透。



歩、ごめんね」






暗い室内で、眠ってるかの様に、いる椎名。



君は今ーーー逝ってしまった。





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