ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
もうすぐ、一歳になるはずの息子の日々を確認出来ないまま、死んでしまったのが悔いだった。


貴方は泣いてない………?



パパを困らしてない? 


ごめんね、先に旅立つ私を許して。



「マ………ママ」



えっ…………?



確かに聞こえた歩の声。



ママって確かに言った。


小さな歩の声。






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