レヴィオルストーリー2
プロローグ◇
神が治める世界《ファンリュジョン》。
そこに存在する四つの大陸の一つ、西の大陸にその国はあった。
西の大陸《ウェンスト大陸》を丸々占領したその国の名は、
『レヴィオル国』。
豊かな水、豊かな緑。
11の街や村からなるレヴィオル国は長い間平和だった。
しかし、12年前に闇の支配者──魔王が現れ、その平和は幕を閉じた。
人々は何が起こっているのかも知らずに、ただ自分の街や村で静かに過ごす。
勇気ある者は冒険者として旅に出て、魔王を打ち倒そうとした。
しかし、魔王は支配を続けていた。
彼を倒す強者は現れなかった。
それほどに魔王は恐ろしく強かったのだ。
そして、魔王が支配を始めて11年。
ついにその者が現れた。
その後に起こった出来事を、人々は【勇者の革命】と呼ぶ。
まだ16歳の少年だった予言の剣士は魔王を打ち倒し、
───新しく勇者44代目として、国を治める。
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