レヴィオルストーリー2
「…アレン。どこがちょっとよ…。」
執務室は見事に散らかっていた。
ソファーの上は書類であふれかえり、本棚からはたくさん本が引き抜かれ床に散らばっている。
更にガラスのローテーブルにも書類や本が山積みになっていて、執務机には手紙がいっぱい散らばっていた。
「…ちょっと、じゃないよな。ごめん…。」
「もう…。何でこんなことになったの?貴方が部屋を散らかすなんて珍しいわね。」
足の踏み場もない床を見回しながらレイは呆れながら囁き訊いた。
アレンは表情を曇らせる。
「…その…。さっき、少し…怒ってて。壁に八つ当たりして本が崩れて…。片付けてたけど、ちょっと気分転換に色んなとこ覗いてたんだ。
そしたら今まで知らなかったとこに引き出しがあって…、そっからあれが…。」
アレンはばつが悪そうに呟いて報告した後、執務机の手紙を指差した。