レヴィオルストーリー2
「こんなにたくさん…。アレン、全部読んだの?」
レイの問いにアレンは首を横に振る。
床の上に一枚だけ封筒の開いた手紙があり、それを指差した。
それのそばには、メディンが半年前くれたアルバムがある。
「…読むわよ?」
アレンが今度は頷いたのを見て、レイはその封筒を取って眺めた。
「…あら?」
封筒に書かれた日付と年号を読んで、レイは首を傾げる。
二人が結婚した後らしいが…。
(…この年だと、魔王が来て城はもう閉鎖されてるはず…。)
不思議に思いながらも、便箋を抜き出し読んでみた。