レヴィオルストーリー2
レイはアレンを見て眉を潜めた。
魔法使いでなくともわかる。
あの強大な魔力が不安定に揺れている。
(何、これ…。)
揺れて、揺れて、揺れて…。
いつ暴走するのかわからないような不安定さ。
「…アレン、駄目!落ち着いて、駄目よ!」
「…え?何が…」
いきなり怒ったように言われて驚いたアレンは、顔をあげてレイを見た。
その瞬間、魔力は不安定さをなくし、また見えなくなる。
「あ、あれ?」
「? レイ??何が駄目??」
「え、あ…。せ、責めちゃ駄目ってこと!」
慌てて言うレイにアレンは首を傾げた。
「うん…」