レヴィオルストーリー2
不思議そうにするアレンにレイは不安を覚えた。
「アレン、魔力って今も封印してるわよね?」
「はい?そうだけど…何で」
「ううん、ならいいの…。」
考え込むようなレイを見て、アレンは頭の上に?を浮かべる。
「…ねぇ、アレン。」
「ん?」
「貴方のお母さん、幸せだったと思うわよ。貴方にそんな風に想ってもらえて。」
「……………。」
急に言われてアレンは何も言えなかった。
そうなのだろうか、と疑問に思う。
「私もお父さんのことで混乱してたとき、お兄ちゃんに言われたの。ビックリでしょ、あのお兄ちゃんがよ。」
「………うん」
「ふふ。じゃあ片付けましょ」
小さく笑ったレイ。
アレンはそれを見て、とても胸が温かくなった。
「……うん。ありがとうレイ…。」
「いいえ、どういたしまして。」