レヴィオルストーリー2
「わっかんない…。アレン、魔力封印してるよね。今、全然感じないもんっ」
「レイにも言ったけど封印してるって…。」
ますます訳がわからない、といった様子のアレン。
レイはそんな彼を不安そうに見つめた。
(やっぱり自覚がないのね…。)
これは言った方がいいのか、よくないのか…。
レイは一人頭の中で葛藤していた。
知らない内に難しい顔になる。
それにアレンが気付いた。
「…レイ?」
「え?…っきゃあぁ?!」
声をかけられ顔を上げると間近にアレンの顔があり、レイは驚いて叫んでしまった。
「……………耳痛い」
「ご、ごめんなさい…」
真っ赤になって謝るレイに、アレンは不思議そうに、そしてイルはニヤニヤした怪しい女に変貌を遂げていた。