レヴィオルストーリー2
「アレンったら~♪まだまだ鈍さ健在ねっ!」
「…は?」
「い、イルッ!もうっ!」
慌てたレイはこれ以上イルが何か言わない内に、その手を取ってドピュン!と効果音がつきそうな勢いで逃げていった。
「…え?え?」
執務室に残されたのは、散らかった部屋に一人疑問符だらけのアレンだけだった…。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「んもうっ!イルッたら!」
執務室から遠く離れた部屋で、レイはイルにぷんぷん怒った。
怒られている張本人のイルはかなり楽しそうだ。
「まぁまぁ♪レイの鈍感ダーリンは気付いてないんだからいいじゃないっ☆」
「だ、ダーリン…」
ウインクするイルにすっかり乗せられたレイはまた真っ赤になった。
久しぶりに見るレイの茹でタコ状態をイルは心から楽しんでいた。
「だって~、そぉじゃんッ☆」
「……あ、そうだわ!」
必死に違う話題を探していたレイはやっとそれを見つけた。