レヴィオルストーリー2
「…は?」
「…嘘」
大木の下にいるものを見て、二人は目を丸くした。
桜の花びらが散るなか、そこにいたのは
────水色の髪の、小さな男の子。
気持ち良さそうに眠っている。
「…これは…どう反応したらいいのかしら」
困ったように男の子を眺めるレイ。
「…とりあえず…城に…運ぶか」
アレンはそう言うと男の子の傍らに跪いた。
「…そうね、ここで寝てたら風邪ひくものね…。でもどうしてこんなところに…」
レイはアレンが男の子を抱き上げるのを眺めながらそう呟いた。