レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…アレン、これって…。」


レイはアレンに連れられて歩いている途中、行き先を察して戸惑いがちに聞いてみた。


今いるのはモスフィックタウンの南に位置する、リフォレの森。


「カルアシティに向かってるの…??」



「うん」



即答。


何故デートに、アレンの…嫌いな、故郷に向かうのだろう。




レイは不思議でならなかった。






「まぁ、いいから。ついてきて。」



アレンはそれしか言わない。


出てくるモンスターなどを倒しながら、ただひたすら歩いている。

やがてカルアシティのそばにある丘に着き、少し立ち止まった。



丘からの景色は最高だ。



「…レイ、足痛くない?」


ミュールのレイを気遣ったアレンが少し彼女を見下ろす。


「えっ、うん。ここに来たかったの?」


さりげない優しさにきゅんとしながら、レイはまた質問をした。


「いや…。ここはまた後で来よう。」

「?えぇ。」


いまいち何がしたいのかわからない。


少しもどかしい気持ちになりながら、レイはまた歩き出したアレンについていった。



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