レヴィオルストーリー2

北の入り口から街に入り、通りに出る。


…と思ったら、人に見つからないうちに裏道のようなところにやって来た。


薄暗くて狭い道にレイは首を傾げる。



「アレン?どうしてこんな道を通るの??」


「だって見つかったら騒がれるじゃん」


それを聞いたレイは約三ヶ月前のことを思い出した。



カルアシティの視察にアレンが行ったその日、夜に訪ねたアレンはやたらと不機嫌。

そこでレイは一緒にカルアシティに行ったギルクに理由を聞いてみたのだ。


『あぁ…。あいつさ、街のど真ん中で街の住民に囲まれてよぉ。

皆顔見知り程度は面識あるだろ?
勇者になったアレンと話そうとやたらと寄ってきておしくらまんじゅうみたいでよ…』


その後ギルクの愚痴は永遠に続いた。

途中からはマケドニスも愚痴を話し出すし、それが全く尽きないのだ。




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