レヴィオルストーリー2
「…え?」
レイはかなり戸惑った。
まさかここに来るとは思わなかったから。
一度だけ、来たことのあるアレンのお母さんの墓。
あの時はまだ旅をしていて、四人で来たのだった。
「…母さんにさ、レイを…ちゃんと、彼女として紹介しとこうと思って…。」
アレンは照れながらも呟いた。
(……紹介!?彼女として!?)
嬉しさ半分、驚き半分なレイはアレンから墓に視線を移した。
静かに、美しくただずむ墓石。
ちょっと緊張してきたレイの肩に、アレンが後ろに立って手を置く。
「…母さん、一回仲間として紹介したレイだよ。たぶん知ってるだろうけど俺の彼女。
…ずっと、一緒にいたい大切な人。」
そう言ったアレンはレイが自分の方を見ないようにそのまま抱き締めた。
耳まで真っ赤だがレイには見えない。
一方レイは嬉しすぎて涙目になっていた。