レヴィオルストーリー2
「…あ、アレン。起きたの?早いわね。」
レイはアレンに気が付いてにっこり笑った。
まさに天使の微笑み。
バックに花でも咲きそうな華やかさだ。
一瞬見とれたアレンだったがすぐにハッとして起き上がった。
「…なぁレイ、その歌、どこで知った??」
「え??」
突然の問いかけにレイは少しビックリした。
しかしすぐに笑顔に戻る。
「ルルアンが教えてくれたのよ。あの子の故郷で有名な子守唄なんですって。」
故郷の子守唄…。
アレンは戸惑いながらも口を開いた。
「ルルアンの故郷…。リシェラルク??」
リシェラルク皇国───教会が治める隣国。
王がいなく、教会のトップの教皇がその政治を行っている。
「えぇ、そうよ。綺麗で素敵な曲よね。」
やんわりと言ったレイはまた歌い出した。
優しく、綺麗に…
歌声が再びアレンに響く。