レヴィオルストーリー2
アレンは少し考える仕草をした。
「何でこんなとこに…。密猟者に連れて来られたか?」
「密猟?!」
レイが驚いて声をあげると、アレンが慌てて手で口を塞いだ。
「しっ!起きるだろ…」
───が、遅かった。
「うう~ん…?」
急に聞こえた小さな声に、二人はハッとしてそちらを見た。
「んん…よく寝たぁ。…ん?」
エルフの男の子は起き上がって伸びをすると、二人に気付いたのか動きを止めた。
二人はアレンがレイの口を塞いでレイがバランスを崩し、密着した状態だった。
「…あ、あの…おはよう…。」
レイがおずおずと声をかけると、見入っていた男の子はぱちくりと瞬きをした。
そして。
「…おはようっ」
満面の笑みで挨拶を返した。
とりあえず安心した二人はホッと溜め息をついて離れた。