レヴィオルストーリー2
「ちょっと、これどけてよ。」
無言の男とは違い、女はキーキー喚いて氷の氷柱から離れようと後退した。
氷柱はピッタリと喉元に先を向け、女についていく。
「んもうっ、うざぁい!」
「うざいのはお前らだろ…」
アレンの呆れた声に男が動いた。
魔力がまわりを渦巻く。
「!」
アレンは急いでレイと自分と、逃げられないように敵にも結界を張った。
剣から逃れ、男はにやりと笑う。
結界の中で魔力を膨張させた。
「そのゴツい見た目で魔法かよ」
アレンは結界を強化して呟いた。
男は諦めずに魔力を貯めていく。
(…魔力解放したままでよかった)
相手の魔力の意外な大きさにアレンは思った。