レヴィオルストーリー2
「…アレン、大丈夫?」
レイも男の魔力の大きさに気付いたようで、心配そうにアレンに声をかけた。
「うん」
アレンはついでに小さく笑顔も見せて、敵にも余裕を見せつける。
…余裕なわけではなかったりするけど。
(大丈夫、なはず…。)
けど、あまり長くこうしているとさすがにキツい。
巨体男の魔力がこれ以上貯まらない内に、アレンは攻撃を仕掛けることにした。
結界を維持しながら、男の足元に魔力を込めた。
男は自分の魔力を貯めるのに集中していて気付かない。
それをいいことにアレンは、男の足元の魔力を軽く爆発させた。
軽く…、
────パァン!
パァン、パァン!
「…あ、あれ…」
軽く…したつもりが。
予想以上に強かったようだ。
しかも男の魔力もアレンの魔力につられて爆発してしまった。
男は足に火傷を負って、気絶したのかズシンと倒れる。