レヴィオルストーリー2

「モスウェル!…ったく、役立たず!」

女は地団駄を踏み倒れた男──モスウェルを睨み付けた。

一方別にまだ倒すつもりじゃなかったアレンは申し訳なさそうに男ではなくレイを見る。

しかしレイの「仕方ないわよ」という言葉でその申し訳なさそうな表情は消えた。


「…お前もこんな風になりたくなかったら、何で襲ってきたのか言え」

すぐに脅しに切り替わる。


脅された女は一瞬怯んだがすぐに強気になった。


「…はんっ!誰が言いますかっ!」

「あ、そう。なら用なしだな。」

「…まままま待って!まじで攻撃する気?!仮にも勇者でしょ!国民傷つけてどーすんのよ!」

アレンが剣を構えた瞬間、焦って喚きだす。


「お前国民じゃないじゃん」

焦る女にアレンは厳しい一言を浴びせた。

「え?」

不思議そうに女を見つめるレイ。



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