レヴィオルストーリー2

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「…あたしとそいつを、城に連れてってくれ」


女がそいつ──巨体男モスウェルを指差し開口一番に言ったのは、そんな意外なことだった。



「…は?何で」

アレンはそれなら何故襲ったんだとでも言いたげだ。


「襲ったのは、勇者のアンタに勝ったら認めてもらってそうしてもらえると思ったから。」

淡々と言う女に呆れたような表情を浮かべるレイをちらっと見て、アレンは溜め息をついた。


「あんな汚い手使ってか?」

「というより、アレンのことを勇者だと知っている上で襲うのがあり得ないわ。」


厳しい言葉にも女は肩をすくめるだけ。


もうアレン達が攻撃しないと知って安心しきっているようだ。



「お前…名前は?」

「ロレスウェル。そいつの姉よ。」

「何で城に来たいんだ?」


アレンが聞くと、ロレスウェルは少し言葉に詰まったがすぐに口を開いた。



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