レヴィオルストーリー2
「…でも、それなら剣を突き付けられた時点で諦めればよかったのに。」
大人しくなったモスウェルを見てレイがそう言うと、ロレスウェルは苦笑いをする。
「あたしらにもプライドはあるよ。でもやっぱり勇者様には勝てないね。」
「当たり前よ」
何故かアレンではなくレイが自慢げに言ったが、そこは気にしないことにしよう。
アレンはまた少し考えると、ふぅと短く息を吐いてから言った。
「…まぁ、いいや。めんどくさいし。マケドニスを呼ぼう。」
レイはちょっとマケドニスを可哀想に思ったとか。
アレンが魔法でマケドニスに連絡すると、マケドニスはすぐに移動魔法で来た。
イルに送ってもらったらしい。
「こいつら、城に置くから。連れてったら手配しといて。」
いきなりアレンにそう言われたマケドニスはかなり面食らって目を見開いた。