レヴィオルストーリー2
「ふぅ。」
嵐が去ったのを確認したアレンはまた溜め息を出す。
そしてレイに向き直って優しい微笑みを浮かべた。
「デート再開。」
「えぇ。」
レイも笑顔を向ける。
二人は横に並んで歩き出した。
丘を下り、また街へ。
「アレン、今度はどこ行くの?」
「んー。夕方にはまたあの丘行かないとだしな。」
「どうして?」
「…レイが前夕方の丘からの景色見たいって言ってたから。」
照れながら言うアレン。
レイは嬉しくてうるうる涙目になった。
「あっ!アレン君!?」
「え?」
急に声をかけられアレンは振り向く。
アレンの名を呼んだのは八百屋のオバサンだった。
「あ…」
いつのまにか街の通りに出てしまっていた。
住民の視線が一気に集まる。
「「………………。」」
最悪な展開にアレンとレイは絶句したのだった………。