レヴィオルストーリー2
第三章◆
────暗い、黒い空間。
そんな一点の光も届かない場所にただずむ一人の女性。
彼女はひたすらに一つの水晶を覗き込んでいた。
「そろそろ仕掛ける頃ね。アイツにもいい働きしてもらわなくちゃ。」
一人っきりの空間に色っぽい声がやけに響く。
「あの力がないと意味がないの。絶対、手に入れなくちゃ。」
女性は艶やかに笑うと片手に持ったワインを飲み干した。
「さぁ…、あたしの為に働きなさい。」
確実に闇が、動き出す。