レヴィオルストーリー2
ギルクの物騒なオーラが少し和らぐのを感じ、思わずクナルは頬を緩ませる。
「イル、オージャスさんに連絡したのか?」
「うん。ていうかもう迎えに行って戻ってきた。もう会議室にみんないるよ。ね、レイ。」
「えぇ」
イルの後ろからレイがひょこっと出てきた。
心配そうにアレンを見つめて、すすすと近寄る。
「七帝が揃ったのならアレン君を起こさなくちゃね。」
クナルがそう言ってレイに目配せした。
レイは頷いてアレンに手を伸ばし、優しく揺さぶる。
「そんなんじゃアレン様は起きないですよ…」
毎朝苦労しているマケドニスはレイに言うが、レイはにっこり笑ってまたアレンに視線を戻した。
アレンの耳元に囁く。
「アレン、起きなさい。」
ギルクとイルはレイの静かで凛々しい、恐ろしいその声に恐怖した。