レヴィオルストーリー2

「アレン?どうしたんだ?」

ギルクが怪訝そうに聞いた。


アレンはギルクの方にバッと振り向き、そこを凝視する。



「ギルク…??」

「おぅ。どうした?」


アレンは更に青ざめた。

ベッドについていた右手をゆっくり宙にあげ、また下ろす。



が、そこはベッドのない空中だった。



バランスを崩してベッドから落ちかけたアレンをマケドニスが慌てて腕を掴んで支える。


マケドニスはアレンが微かに震えているのに気付いて眉を潜めた。


「…アレン様?」


アレンは答えない。

震えて呼吸を荒くし、マケドニスの腕にしがみついた。



「…ちょっと待って、まさか…!!」


みんながアレンの不思議な行動を疑問に思う中、クナルが悲鳴のような声をあげた。


マケドニスとアレンを引き剥がし、アレンの肩を掴む。



アレンはビクッと震えて下を見ていた顔を上げた。




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