レヴィオルストーリー2

レイは目に涙をいっぱい溜めてアレンに抱き着いた。


見えないアレンは最初は驚き誰なのかもわからなかったが、レイだと気付くとそっとその背中に手をまわす。




一方ギルクは、その様子を見ながら怒りに身を震わせていた。



「クナル!治せないの!?」


イルがクナルに飛び付いて叫び訴える。

クナルは顎に手をあて、必死に考えた。




「…わからないわ…。でも、希望はある。マケドニス、アレン君がココアを飲んだカップを洗わないように使用人さんに言ったかしら?」

「やっぱり、薬が原因、なのか…??」


クナルはマケドニスの言葉に頷く。


「…一応、言った。今持ってくる。」



そう言うなりマケドニスは部屋を飛び出した。




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