レヴィオルストーリー2

「今のは…?」


クナルが怪訝そうにイルに聞いた。


魔力には全く縁のないギルクも驚いたようにアレンを見ている。



「…後で言うわ。」

それだけ言ってイルもアレンに近づいた。


レイが気付いてアレンから離れる。


イルがアレンの目に手を伸ばしたその時、部屋の扉がバァン!と開いた。



その音に驚いたアレンはビクッと体を跳ねさせる。





「あったぞ!これがそのカップだ!」



そう言いながら入ってきたのはマケドニスだった。


クナルは眉を吊り上げて「もっと静かに入りなさいよ!」と怒鳴り付けてから、そのカップを手にとる。


そしてカップ全体を観察した後、アレンに向かって話しかけた。



「…薬がどんな種類の何なのかを調べて、それに対処できる治療薬を探すか作るかするわ。そうすれば、きっと視力も戻る筈よ。」




< 202 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop