レヴィオルストーリー2
「今のは…?」
クナルが怪訝そうにイルに聞いた。
魔力には全く縁のないギルクも驚いたようにアレンを見ている。
「…後で言うわ。」
それだけ言ってイルもアレンに近づいた。
レイが気付いてアレンから離れる。
イルがアレンの目に手を伸ばしたその時、部屋の扉がバァン!と開いた。
その音に驚いたアレンはビクッと体を跳ねさせる。
「あったぞ!これがそのカップだ!」
そう言いながら入ってきたのはマケドニスだった。
クナルは眉を吊り上げて「もっと静かに入りなさいよ!」と怒鳴り付けてから、そのカップを手にとる。
そしてカップ全体を観察した後、アレンに向かって話しかけた。
「…薬がどんな種類の何なのかを調べて、それに対処できる治療薬を探すか作るかするわ。そうすれば、きっと視力も戻る筈よ。」