レヴィオルストーリー2
淡い水色の光はアレンの瞼の上から優しく注がれる。
イルは全神経を集中させて更に魔力を込めた。
「…どう、アレン君?何か変わってる??」
クナルが二人の様子を見ながら静かに聞く。
その問いにアレンは目を瞑ったまま少し眉を寄せた。
「…何か…ピリピリする…」
瞼の裏で、ピリピリピリピリ痛みともいえない小さな痛みが疼いている。
アレンにはそれが良いことなのか良くないことなのか、わからなかった。
「…もうそろそろ、かな…?」
イルはそう呟くと、手をギュッと握り締めて魔法を止める。
「アレン、目開けてみてっ」
そう言うとレイを引っ張ってアレンの前に来させた。