レヴィオルストーリー2

「…えっ、まじで!?まじでっ!?やった!やったっ!」


アレンのその少し興奮した囁きに、ギルクとイルはおもいっきり喜んだ。


マケドニスはホッと息をつき、クナルは直ぐ様もっと治そうとレイがひっついたアレンに駆け寄る。



「…あ、クナル、待って。」



しかしアレンはそれを止めた。




「?どうしたの??」


眉根を寄せてクナルは怪訝そうに聞く。

その表情まではまだよく見えないアレンは、気付かずに自分は真剣な顔になった。



「先に、七帝で話さないといけない。かなり待たせちゃったし…。」

「あ、そうね…。じゃあ、終わったらすぐに医務室に来るのよ。」


アレンの勇者としての立場を思い出し、納得すると半分命令口調で言うクナル。

そんな彼女にアレンは小さく微笑んだ。




「…うん、ありがとう」




< 206 / 861 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop