レヴィオルストーリー2
「なんだよーぅ、アレンの馬鹿やろっ!ていっ!」
膨れたルルアンはアレンに体当たりして小さな抵抗を試みる。
「うゎっ!?」
そして、柄にもなく体当たりされたくらいで驚くアレンに自分も驚いた。
コケかけたアレンをレイが慌てて支える。
ルルアンはアレンをまじまじと見つめたあとにやりと笑った。
「え、アレン、なに?あっ!もしかしてビビったぁ~??」
アレンはコイツいつか絶対懲らしめてやる、と決意を固めたとか。
「ほら、アレン、行かなくちゃ。ルルアン、今忙しいからまた後でね。」
またルルアンが何かしないうちにさっさと行こうと、レイは小さなエルフに笑顔を向けるとアレンを引っ張り歩き出した。
レイに強引に引っ張られたアレンはまたしてもコケかけ、何とか踏ん張る。
それを見てマケドニスはかなりハラハラしていたが、そのことに気付いていないレイからしたらあのままルルアンと喧嘩させるほうが冷や汗モノだったのだ。