レヴィオルストーリー2
「…アレン、疲れてるの?」
心配そうに言うレイに、アレンは首を傾げたまま不思議そうな顔をする。
「え?…別に」
「本当に?」
「ん…何で?」
「だって…」
レイは俯いて黙ってしまった。
ルルアンは二人をひたすら見つめている。
そのルルアンを横目で見て、アレンはレイに向き直ると顔を上げさせた。
「…レイ、大丈夫だから。んな顔すんなよ。」
泣きそうな表情のレイに目を細める。
「だって…私、アレンが忙しいのに会いたいって我儘ばっかりで。ごめんなさい、今日も浮かれちゃって…。」
「散歩は俺がしたいからした。それに俺だってレイに会いたい。…お前も忙しいんだしおあいこだ」
そう言ってアレンはレイの頭を撫でた。
「うん…ありがとう」
レイは笑顔になると、ルルアンを連れて部屋を出た。