レヴィオルストーリー2
「成る程ね…。よし、ブエノルを殺しに行くぞーっ!」
「よっしゃあ、来たああぁあぁあ!」
事態を理解したルティが怪しい笑みで言うと、ギルクも賛成して貯まっていた怒りを解放したかのような雄叫びをあげだした。
「やめろ馬鹿」
それをアレンが一言で止める。
「何でだ!お前が被害を受けたんだぞ!」
「そうだそうだ!このギルク様が仇をとってやる!」
「いや俺死んでないから」
似たような男二人にアレンは冷静にツッコミを入れた。
「…そうやって攻めて相手の国に乗り込んだら、それを理由に最悪戦争になる。だから、駄目。そう言うことね?」
ミュリエルがうるさい男たちを放って呆れ返っているアレンに聞くと、アレンはテーブルを見たまま頷いた。
心の中では冷静な人が一人でもいてよかったと安堵している。