レヴィオルストーリー2
オージャスに聞かれ、アレンは一瞬躊躇した。
しかし、すぐに口を開く。
「…城内にダルヌク国のスパイがいます。そいつを…見つけて下さい。」
アレンはオージャスの方を見て、きっぱり言った。
「「…スパイ?」」
オージャスとマケドニスの声が重なる。
アレンは疲れたように溜め息を吐くと頷いた。
「アレン様、どういうことですか?」
マケドニスが肩に手を置いて聞くと、アレンはそっちを向いてぼんやりと彼を見る。
「…ココアだよ」
アレンはそう言うと丸テーブルに置いてあるコップを取った。