レヴィオルストーリー2

「…言ったら、きっとみんな混乱するから。混乱して冷静さに欠けた状態でもし何かあったら、何もできなくなる。」



ダルヌク国がレヴィオル国を狙っている。

だから、国王の立場にあるアレンをブエノルが狙った。

攻めてくるかもしれない、そしたら国を守る為に応戦しなければならない可能性がある。


つまり、戦争が起こるかもしれない。




ミュリエルが言ったような戦争とは、規模が違うだろう。




そんなことを言えば、みんな混乱する上に恐怖を感じてしまうに違いない。



それだけは、避けたい。


本当に何かあったとき、どうしようもできなくなる。





「そうか。アレン君なりに考えてそうしてるんだな。」

「…はい。」

「…アレン君は立派に勇者の役割を果たしてる。お父さん顔負けだろう。だから、そんな自信なさげな顔をするな。君らしくないぞ。」


オージャスはそう言うとアレンの頭をポンポンと叩いてニカッと笑った。

アレンはオージャスの顔があるであろう場所を見上げて、何とも言えない顔をする。




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