レヴィオルストーリー2
「これはイルにも言ってることなんだがな、自信を持て。そんで、あんまり背負いこむな。」
それだけ言って、オージャスは笑顔を残しその場を去った。
「……………。」
アレンは触れられた頭に手を置いて黙り込む。
(お父さん顔負け…、か。)
…自分の知らない父と比べられてもしっくりこない。
それに、少し事態が変わってしまった。
「…マケドニス」
「はい」
「俺の目って、本当に治るのか?」
マケドニスはアレンの質問に、彼をまじまじと見つめた。
疲れた表情で視点の定まらない、まだ17歳の勇者。
いつもの強いアレンとは違う少し弱いところを、見てしまった気がした。
「…治りますよ。クナルがそうしてくれます。」
自分ができる精一杯の慰めをかける。