レヴィオルストーリー2
11.カメラ
「…アレン大丈夫かしら…」
七帝の会議が終わってからは自分の執務室にいたレイは、部屋に戻りながら呟いていた。
かなり心配らしく、たまに壁にぶつかりかけている。
ようやく部屋につき鍵を開けて中に入ると、レイは真っ直ぐ奥の部屋のクローゼットに向かった。
外は真っ暗。
もう夜なのだ。
レイはパジャマに着替えながら考えに耽る。
(…一回後でアレンのところに行こう。クナルが来るように言ってたし、たぶん医務室にいるわよね。)
一人でうんうん頷いて着替え終わると、さっそく行こうと手前の部屋に足を向けた。
「…?」
ふと違和感を感じる。
レイは部屋を見渡した。
(特に何もないけど…、何だか見られてる気が……。)
そして、見つけた。
「…嘘…」