レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…ん?」


医務室でアレンの側についていたマケドニスはふと顔を上げた。


医療道具を片付けていたクナルはその様子に首を傾げる。


「どうしたの?」

「いや…何か騒がしくないか?」

「そう?」

耳を澄ましてみるクナル。



 バタバタバタバタ…



確かに何かが走ってくる音がする。


それはすぐにここ、医務室に来た。




「あああアレンんんーーーーーっ!!!!」


「こらっ!医務室では静かにしなさい!!」



入った瞬間怒鳴り付けられたのはレイ。

彼女は一瞬面食らって瞬きを数回余計にした。


しかしすぐに慌てた様子でクナルに食いつく。


「アレンは!?」

「寝てるわ、だから静かにしなさいって言ってるの!」


クナルはベッドを指差してまた怒鳴った。


マケドニスはクナルも十分うるさいと思ったが、それくらいで起きるアレンではないので何も言わない。




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