レヴィオルストーリー2

「………………。」

レイは返事もできず、ただ優しい碧の瞳を見つめていた。

それをどう捉えたのか、アレンはレイの頭を軽く叩くと、


「見てくる」


それだけ言い、そのまま部屋を出て行った。


その背中を見て、レイは無性に寂しくなる。



「……アレン…」



もっと。

もっと慰めて。

もっと一緒にいて。



いつも密かに思っていた想いが溢れそうになる。


レイはわがままな自分に嫌気がさしてきた。



「…ナティアさんも…こんな気持ちだったのかしら。」



忙しいアレン。


ルティも言っていたし、ウィスカ様も当然そうだったのだろう。



「…ナティアさんよりはずっと一緒にいれてるんだから」


だから、我慢しなくちゃ。



レイはカメラの残骸を片付けに来た新米使用人になったロレスウェルと入れ換えに、部屋を出ていった。




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