レヴィオルストーリー2

遠くに暗いながらも何とか藍色の髪をぼんやりと認め、アレンはそこに向かい歩く。


少し距離が縮まると、マケドニスはアレンに気付いた。



「アレン様!」


報告するべく駆け寄って来る。


アレンはすかさずマケドニスと一緒にいた男の使用人を確認した。


彼はスパイではないと、脳内に叩き込む。



「カメラですが、ほぼ全部屋にありました。」

「会議室は?」

今日の会議の内容を聞かれているとまずい、とアレンはすぐにそれを聞いた。


「あそこはなかったです。」

それを聞いて、ひとまず安心する。


「なかったのは、アレン様の部屋と会議室と医務室だけです。いずれも、アレン様がダルヌクの連中が去ってからいたところ。つまり、カメラは今日仕掛けられたことになります。」


トイレにまであったんですよ、とマケドニスは付け足した。



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