レヴィオルストーリー2
「やっぱりスパイがやったんでしょうね。」
「…だろうな。もしかしたら一人じゃないかもしれない。」
「あんなにいっぱい一人で、しかもあんな短時間で仕掛けてたらそれこそ神業ですよ。」
その言葉にアレンは盛大な溜め息をついた。
「…あれ?何でしょうか、この鉄骨の山…。」
城の角を曲がったところでマケドニスが不思議そうに言ったが、アレンは何も言わなかった。
城に入ると最上階まで明日の予定の話をして上り、廊下を二人で横に並んで歩く。
その途中でマケドニスはまたも怪しい物を見つけた。
「あれ?ここ、壁が壊れて…」
「早く行くぞ」
アレンは急に早足になる。
マケドニスはしばらく不思議そうに首を傾げて壁を見ていたが、すぐに壁を壊した張本人を追いかけたのだった。