レヴィオルストーリー2
「さすがだな!!気配消してもバレちまうか。」
豪快に笑いながら、ルティはアレンの背中をバシバシ叩く。
「…まじで痛い。力加減しろよ」
「はっはっは!ごめんごめん」
更に強く自分を叩くルティにアレンは呆れたような表情をする。
彼は最強の海賊『オルディナ海賊団』のキャプテン、ルティ=オルディナ。
アレンの父、ウィスカの親友だった人だ。
本気で戦うところは見たことがないが、アレンはルティを強い人だと尊敬している。
「ルティはパルス村に何しに行くんだ?」
「ん?おぉ、友達が来ててな。約束してんだ。」
それを聞いたアレンがいぶかしげな顔をするとルティは大きな廊下に響き渡る声で笑った。
「安心しろ、野蛮な海賊じゃねぇよ!ただの魔法使いだ。」
「…すでにルティが野蛮な海賊だから」
アレンがそう言うとルティはこの上ないくらい大きな声で爆笑して、マケドニスも巻き込んで背中を思いきりバシンと叩いた。