レヴィオルストーリー2

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

モスフィックタウンを出て約30分。


時間通りにパルス村に着いたアレン、マケドニス、ルティ、その他の兵士数名は馬車から降り立った。



「11時40分にまたここで落ち合うから、それまで自由だ」

アレンが全員に言うと、一斉に返事が返ってきて皆思い思いに散っていった。


「おぉ~すげぇな。俺の海賊団みてぇだ!!」

「アレン様の実力は城の人間は皆知っておりますから。」


当然です、と何故かマケドニスが得意そうに言う。


「そうか。まぁあの魔王倒したんだしな!!」

「…大袈裟すぎ。俺なんかたいしたことねぇよ」

「謙虚だな~」


のんきに感心するルティを見てアレンは首を傾げた。



「約束は?」

「あぁ、11時半の約束だからな。まだ30分くらい時間ある。」

「そっか」


そう言うとアレンは何故か馬車の荷台を見た。

兵士が乗ったところだ。



「…………」

「アレン様?」


つかつかと歩み寄るアレンにマケドニスは不思議そうにする。

ルティはおもしろそうにそれを見ていた。



「………おい」


荷台にある段ボールの蓋を開いてアレンは中に話しかけた。




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