レヴィオルストーリー2
アレンに従い着いたのは、中心にクリスタルがある地下で最も広い部屋。
透明なクリスタルは、アレンがつけた部屋の明かりによって色んな色に煌めいていた。
「わぁ、綺麗…。」
レイはほぅ、と感嘆の溜め息を溢す。
「こんなところがあったんですね」
マケドニスもその美しさに感動しているようだ。
「…俺が地下に入るなって言ってたのは、これがあるから。これは初代勇者が創った特別なモノなんだ。」
クリスタルに見とれる四人を見ながら、アレンはゆっくり言葉を選ぶように話し出した。
「今まで誰にも言わなかったのは、確信がなかったから。けど、ここ最近調べてやっと細かいところまでわかった。」
四人の視線が自分に移るのを感じながら、アレンは一度口を閉じる。
少し迷う素振りを見せたが、すぐに顔を上げた。
「…これは、国を守る最終手段。“想国界”って名前の…ある種の兵器。」