レヴィオルストーリー2

「…言っただろ、確信がなかったって。前までは代々勇者に伝えられてたみたいだけど、俺の場合は伝える勇者がもういなかったから。」


アレンと前の勇者の間は11年空いている。

それは、魔王が君臨していたから。


魔王が勇者の城を閉鎖した理由がわかった気がした。



「いつ使うのかはわからない。でも、もしもの時の為に。」

神妙な顔つきで話すアレン。


マケドニスはそれが意味することに気付いた。



(ダルヌク国が攻めて来た時の為か…。)


その時にアレンが城にいるとは限らない。


だから、こうして自分達に教えるのだ。




「作動の仕方はちょっとややこしいんだ。クリスタルと…」


アレンはポケットから小さな白い石を四つ取り出した。




「…この『想白石』と、四大角塔が鍵なんだ。」




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